伏見と水、伏見とお酒

伏見と水、伏見とお酒



伏見

良質の地下水に恵まれている、酒どころで有名な 『伏見』 の地名は、かつて江戸時代では 『伏水 (ふしみず) 』 と呼ばれていました。地名に “水” という文字が含まれているのは、水に関わる伏見の港を表す 『伏見津』 から転じたと由来されて、古くから水が豊かだったことを示しています。

伏見の御香宮神社では、御香水と呼ばれる素晴らしい水が湧き出ています。昔、瀕死の猿にこの水を飲ませたら元気になったという逸話も残っています。今でも 『伏見七名水』 の霊水として、病気平癒、茶道、書道用に持ち帰る人も多いそうです。

この伏見は、かつて伏水 (ふしみず) と呼ばれていたほど質の高い伏流水が豊富な土地です。桃山丘陵をくぐった清らかな水が、水脈となって地下に深く息づき、山の麓 (ふもと) 近くで湧き水となって現れます。日本を代表する酒どころとなったのも、この天然の良水に恵まれていたことが大きな要因です。


伏見お酒

「一升の酒に、八升の水が要る」 といわれるように、酒と水のバランスには密接な関係があります。カルシウムとマグネシウムの含有量が比較的多量な水を硬水、少量な水を軟水と呼びますが、伏水 (ふしみず) はとてもバランスの良い中硬水となっています。

美味しさと健康を考えても伏水 (ふしみず) が伝統の名水として愛され続けるのも納得です。

伏見で酒造業が興隆し始めたのは、江戸時代の16世紀末です。伏見城の造営と共に水の豊かさを背景に宿場町・港町のお酒として発展し、1657年には酒造家83軒の国内有数の酒どころとなりました。

今も変わりなく伏見のお酒を支え続けている各老舗酒造メーカーの敷地内にある豊かな地下水は程よいミネラルを含みます。こだわりの水を使用したお酒ならではのまろやかな口当たりの良さと甘味が人気の秘訣です。

『黄桜』 や 『松竹梅』 など全国ブランドの酒造会社が伏見にはたくさんあります。京都の名水 『伏水 (ふしみず) 』 のお酒で喉を潤してみてはいかがでしょうか。

更新:2013年08月05日

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